勉強することについて(その②)

勉強は結果を出すための「手段」
社会人の「勉強」について、サッカーの本田圭佑選手の取り組み方が非常に参考になるので、紹介させていただきます。
本田選手は、ロシアW杯で結果を残した直後に、日本に帰国し、プログラミングスクールで短期集中的に勉強しました。その勉強とは、7日間連続で朝から晩まで毎日10時間、プログラミング漬けになるという過酷なものだそうです。
しかし、本田選手は毎日、受講が始まるときに、講師に「その日の目標を話し」、また受講中も「自分が理解できるまで質問し」、受講の終わりには、「その日の振り返りをする」ということを講師から促されるまでもなく自発的におこなっていたそうです。
さすが一流アスリートの精神力だと思わせる話ではありますが、
何よりも「勉強」のヒントになるのは、サッカー選手である本田さんが、
なぜ、プログラミングを学んだのか、ということです。
その理由は、「技術者と話をするため」です。
本田選手といえば、一流のプロサッカー選手であるだけではなく、
クラブチームのオーナーであり、カンボジアナショナルチーム監督であり、NowDo株式会社の経営者でもあります。そしてそれら新しいプロジェクトをリーダーとして推進していくにあたって、今の時代、IT技術者の協力が不可欠になります。
そのときに、「自分が何も知らない状態で技術者と話をする」のと、
「自分も知っている状態で技術者と話をする」のでは、結果が大きく変わるということを本田選手はよく理解しているのです。
ようするに、勉強そのものに価値をおいているのではなく、勉強という「手段」をもちいて、結果を出そうとしているに過ぎないのです。
本田選手がサッカー選手にとどまらない活躍ができるのも、
「自分はサッカー選手だからサッカー以外は学ぶ必要がない」という硬直的な思考ではなく、
仕事を進めるにあたり、必要と思うものは垣根を超えて勉強する、謙虚な姿勢があるからでしょう。
まとめ
以上、勉強について書いてみました。
ビジネスマンの勉強には、受験勉強のようなゴールはなく、勉強したくなければしなくても普通に生活していけます。さらに「自分は営業マンだから制作のことは知らなくていい」とか、「オレは管理職だから現場のことはよくわからない」とか、社内にそういった考えを持つ人がいることも理解できます。
しかし、そういう視野の狭い思考では、自分の市場価値は伸びようがありません。
何もすべてを広く浅く学ぼうということではありませんが、
「勉強」するということは、成長するためには不可欠で、確実な自己投資であることは間違いありません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。