【ぴえん】未払いトラブルにあった話

納品した仕事が未払いに終わった経験談。

本来あってはならないことだし、ネガティブな話題なので思い出したくもないけど、もう4年近く前の話で腹も立たないくらい忘れかけていているので「こういうことも起こりうる」とういう参考までに書いておきます。

自分で書いていながら、長々と人を責めているような文章になってしまっているようで(不愉快な話題には違いないが)、後日、削除するかもしれません。どうかフィクションだと思ってお付き合いいたければうれしいです。

知人からWeb制作を依頼される

4年ほど前、ボクが正社員として広告制作会社(仕事のほとんどは印刷ブローカー)に在籍していた頃、社外の知り合いで何度が一緒に仕事をしたことのあるデザイナー(仮に、N氏とします)から、「中古車チェーン店のWebサイトを制作できないか」と相談があった。

あいにくボクが在籍していた会社ではWeb制作できる人がいなかったので、
ボクは友人のWebデザイナーをN氏に紹介した。

ボクと、友人のWebデザイナーと、N氏とで銀座・伊東屋近くのサンマルクカフェ(今はもう店がなくなってるかもしれない)で顔合わせをし、
その後のやりとりは、N氏と友人Webデザイナーとで直接やりとりしてもらうようにした。

お金の支払いについても、ボクは間に入らず、直接やってもらうようにしたので、ボクとしては(無責任かもしれないけど)、後はお二人でお願いしますという立場だった。

言い訳ではないけれど、友人Webデザイナーの実績も信用していたし、
N氏の経歴や人間性についても信用していたから、(その時点で知り合って5年近く経っていた)あまり心配をしていなかった。

進行途中でN氏と連絡が途絶える

打ち合わせをして、その後のメールでの内容確認を得て、
友人WebデザイナーからN氏に見積を提出し(金額は、17万円だった)、
正式に進行が決まった。それは、いわゆる中古車のWebサイトで、同一のフォーマットに、販売したい車の情報を並べていけるようにしたもので、難しい案件ではないらしく、金額もWeb制作としては小額なものだった。

そして写真素材やら、仮のテキスト原稿がそろい、友人Webデザイナーは制作をはじめた。それから1週間ほど後に、友人WebデザイナーからN氏に制作物(Webなので、公開していないURLだ)をメールで送り、1ヶ月くらいの間に数回、修正のやりとりがあった。

だが、それから数日たっても、内容について返答がなく、
N氏からは、「クライアント確認中」ということでいったん待つ状態になってしまった。まあ、進行が一時中断することはめずらしいことではない。チェックする関係者が多く、確認に時間がかかったり、そもそも予算がまだとれていなくて決裁に時間がかかる場合もある。

なので、ストップしてしばらくのうちはさほど気にしていなかったのだが、
何も動かないまま1ヶ月、2ヶ月が過ぎ、ついには、N氏との連絡がとれなくなってしまった。
友人WebデザイナーからN氏へ状況うかがいのメールに返信はなく、
ボクが電話をかけたりもしたが、いっこうにつながらない。

さすがに友人も「N氏大丈夫かな?」と不安を見せる。
ボクはどうにかして連絡をとろうと、共通の知り合いなどをたどって話を聞いたが、みな一応に、N氏とは連絡がとれないと言って、それ以上の情報は得られない。
N氏がアドバイザー的な立場で席を持っていた広告制作会社にも連絡したが、
「2,3ヶ月前から音信不通で‥」ということだった。

これはもしかして重い病気にでもなって入院してしまったのか。。

N氏をようやくつかまえる

N氏と連絡がつかないまま3ヶ月が過ぎ、途方にくれていると、
知人が、「N氏に仕事を出している人」の連絡先がわかった、と言っておしえてくれた。
要するに、この頓挫している案件の責任者の連絡先がわかると言うのだ(仮にその人を、Sさんとします)。

さっそくボクはSさんに電話した。

ボク  「あの、はじめまして。このたびは突然ですみません‥」

そして今までの経緯を説明した。

Sさん 「えっ、N氏なら元気ですよ。先日も会いましたし。それに、その案件ならもう納品済みで、N氏に支払いも終わってますよ」

ボク  「え…どういうこと?」

つまりは、N氏は病気ではなく仕事していて、
この案件については、SさんからN氏へは支払い済みで、N氏はボクの友人Webデザイナーに支払いをしないまま、ドロンしているのだ。

とにかく、SさんからN氏へ連絡し、山澤の電話を出るように伝えてもらった。

そしてN氏はようやく、ボクの電話に出た。

N氏と電話で会話。ただ、逃げた理由は明かさず

そしてN氏は、平身低頭に「申し訳ない」と言った。
さんざん逃げ回りやがって。。という恨めしい気持ちと、聞きたいことも色々あったのだが、ボクに話す間を与えないかのように
N氏は「大変なことが起きた、ホントに大変なことが起きた」と繰り返し、ようするに「支払いができない」ということだった。

よくわからない(理由を何も話してくれない)けど困っているというN氏に
あまりキツク言うのもなと思い、
ボクは「支払いは待ちます」といういことと、
「17万円を一括払いではなく、分割払いでいいので、具体的な支払い計画を出してほしい」ということを伝えた。
ずるずると引き伸ばされて忘れられては困るので、支払い計画書を出してもらい、1年や2年かかっても、返済してもらえればいいと思ったのだ。

ちなみに友人には、N氏と音信不通になっている期間中に
ボクから今回の作業費を全額支払っていた。
さすがに紹介した者としての責任があるので。
(それはN氏には当然、伝えなかった。)

不義理を重ねるN氏

しかし、電話で「支払い計画書」の話をしてから1週間たっても、N氏から連絡がくることはなく、
もう一度、その件について催促の電話した。


ボク 「あの、ちゃんと支払い計画書、出してもらえませんか?」

N氏 「あー、はい、すみまんせん。はい」

ボク 「そうしないと、ボクも友人に顔向けできないですよ」

N氏 「はあ、すんません」

ボク 「それではお願いしますね。」

(う〜ん。大丈夫か‥?)


そしてそれから、さらに1週間待った。
だが、N氏から何の連絡もこなかった。
ボクはついに、N氏に対して諦めた。さすがに誠実さのかけらも感じられない。
そしてN氏に対してメールで、今回の経緯を時系列で細かに批難してしまった。
かつて一緒に仕事をした人を、それもお金のことで責めなければならないことが悲しかった。

そして批難のメールを送った以降、N氏との連絡は完全に途絶えてしまった。
メールの返信は当然ないし、何度電話をかけても出なくなってしまった。
完全に逃げてしまったのだ。

お金がきっかけで絶縁する悲しい結末

N氏の住所も知っているので「少額訴訟」や「法テラス」に相談することもできたが、お金の回収については、ボクは何もしなかった。
それ以上追いかけて、仮に裁判で勝訴しても、N氏に支払う意思や能力がなければお金は戻ってこないだろうし、そうやって逃げてしまう人にそれ以上時間を使うのは人生の無駄だと思ってしまった。

ボクはN氏を信用していた。だけどその経済状況まで把握しきれるものではないし、人間性までは見抜けなかった。
結局、人は自分が困ったときに「責任を果たさず逃げる」か「他人に迷惑がかからないように尽力する」かに分かれる。
それは「この人は絶対大丈夫」というものではないし、期待するのも筋が違う。

もっと言えば、仮にボク自身の責任でトラブルが起こったときに、
自分がどっちに転んでしまうかなんて、そのときの経済状況や心理状況によってはわかったものではない。
今回、ボクが負担した金額は、17万で済んだけれど、もし300万だったら自分も逃げてしまっていたかもしれない。

いずれにしても、友人のWebデザイナーには、仕事のスタート直後から、不安を与えてしまったことに違いはない。

戻ってこないお金についてはずいぶん前にあきらめたけど、
N氏に対して、メールを切り捨てるように送ってしまったこと、
”大変なこと”が何であったのか聞けずじまいで、(ちゃんと話してくれていれば、微力ながら力になりたかった)おわってしまったことを後悔している。

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